ローコスト住宅は建てると後悔する?
建てた人はどんなことに後悔しているの?
後悔しないために知っておくべきことは?
本記事ではあなたのこんな疑問にお答えします。
- ローコスト住宅は後悔する5つの理由
- つければよかったと後悔している設備3選
- ローコスト住宅で失敗や後悔しない方法
ローコスト住宅は大手ハウスメーカーに比べて安価で夢のマイホームが手に入るため非常に魅力的ですよね。
しかし、注文住宅に安さだけ求めて購入してしまうと必ず後悔します。
せっかくのマイホームで後悔しないために、本記事では私や先人たちの失敗した経験をもとに、後悔しないローコスト住宅の建て方を解説するのでぜひ参考にしてください。
当ブログ「ローコストハウジングナビ」の筆者は2017年に26才でローコスト住宅を建てて7年住んでいます。それらの経験をもとに解説します。
ローコスト住宅とは?
ローコスト住宅とは、一般的な住宅よりも安価で手に入る住宅のことです。
通常、注文住宅の購入は高額な投資となり、家計に大きな負担となります。
しかし、ローコスト住宅なら低コストで良質な住宅が手に入るため高額なローン返済に追われる必要がありません。
ローコスト住宅は20代や私のような低所得層でも夢のマイホームが手に入る点が非常に魅力的です。
ローコスト住宅はなぜ安く建てられる?
ローコスト住宅が安く建てられる理由は、主に効率的な建築技術と標準化された設計にあります。
これらの要素が組み合わさることでローコスト住宅は購入価格だけでなく、運用コストも抑えつつ、手頃な価格で住宅を購入できます。
ローコスト住宅が安く建てられるくわしい理由は、以下の記事で解説しているのでぜひ参考にしてください。
>>ローコスト住宅はなぜ安い?関係者が語らない本当の理由を公開
ローコスト住宅はいくらで建てた?
私が建てた35坪4LDKのローコスト住宅の費用は、税込み22,003,920円です。
費用の内訳や、どんな設備にしたかはこちらの記事でくわしく解説しているのでぜひ参考にしてください。
>>35坪4LDKローコスト住宅の費用内訳をブログですべて大公開!
【失敗】ローコスト住宅は後悔する5つの理由
ローコスト住宅が後悔すると言われる理由は以下の5つです。
- 標準の照明の数や種類が少ない
- 住宅性能が低いので夏熱く、冬は寒い
- 予想外に金額が高くなる可能性がある
- メンテナンス費用やランニングコストが高くなる
- 耐震強度が低く、地震や台風の度に不安になる
後悔①標準の照明の数や種類が少ない
ローコスト住宅は、全体的なコストを抑えるためにメーカーによっては照明の数や種類が限られていることがあります。
一般的なローコスト住宅では間接照明やダウンライトなど、基本的な照明器具が追加費用はなく標準で提供しています。
しかし、部屋ごとの数が限られていることが多く、特別な照明デザインや高価な照明器具は省かれてしますのです。
私の場合も標準のライト数やコンセントの数が決められており、標準以上に増やす場合は追加料金が必要でした。
後悔②住宅性能が低いので夏熱く、冬は寒い
一部のローコスト住宅は、断熱性や気密性などの性能が低いため、夏は室内が暑くなりやすく、冬は寒さを感じやすいといった問題があります。
住宅の断熱性能が十分でないと、外部の気温変化が直接室内に影響を及ぼしやすくなるためです。
例えば、夏は外部の暑さが家の中に逃げ込みやすく、逆に冬は室内の暖かさが外に逃げやすくなります。
結果、エアコンなどの冷暖房設備の使用頻度が増え、ランニングコストが高くなるデメリットも・・
しかし、必ずしも全てのローコスト住宅がこのような問題を抱えているわけではありません。
住宅の性能は、設計や使用される材料、施工技術などに大きく依存します。
そのため、予算に合わせつつも、長期的な住み心地やランニングコストを考慮して、住宅の性能をチェックすることが重要です。
後悔③オプション費用が予想外に金額が高くなる可能性がある
標準的なプランだけではなく、自分のライフスタイルや好みに合わせてカスタマイズを加えると、当然ながら追加料金が発生します。
例えば、より大きな窓、異なるフローリング材料、追加の照明などを選ぶと、初めての見積もりよりも価格が上がることがあります。
ローコスト住宅を選ぶ際には、自分のニーズやライフスタイルに合わせたカスタマイズやオプションも考慮してある程度予算を残しておきましょう。
後悔④メンテナンス費用やランニングコストが高くなる
ローコスト住宅は、初期投資を抑えることが可能ですが、長期的なメンテナンス費用やランニングコストが高くなる可能性があります。
ローコスト住宅は建物の耐久性や品質が高級住宅よりも劣ることが多いため、修理やメンテナンスが必要になる頻度が上がるからです。
また、冷暖房設備の使用時間が長くなり、電気代が高なりやすいなどランニングコストが高くなる傾向があります。
以上のことからローコスト住宅を選ぶ際には、価格だけでなく、建物の品質や性能、メンテナンス費用、ランニングコストを含む全体的なコストを考慮することが重要です。
これらを考慮に入れることで、本当の意味での「コストパフォーマンス」を追求できます。
後悔⑤耐震強度が低く、地震や台風の度に不安になる
ローコスト住宅は、安い資材や簡易的な工法を採用しているため、大手ハウスメーカーよりも耐震強度が弱い傾向があります。
また、大きな自然災害が起きたときには、修理や再建に多額の費用が発生することもあります。
しかし、必ずしも全てのローコスト住宅が耐震強度に問題があるわけではありません。
建築会社やハウスメーカーによっては、品質と安全性を確保しつつコストを抑える工夫をしており、実際に私の立てたローコスト住宅は耐震等級3を達成しています。
住宅の耐震強度は、家族の生活を守るために重要な要素です。
価格だけでなく、耐震性能や安全性もしっかりと確認し、信頼できる建築会社やハウスメーカーを選ぶようにしましょう。
ローコスト住宅につければよかったと後悔している設備3選
私が実際にローコスト住宅を建ててからつければよかったと後悔している設備は以下の3つです。
- 和室の段差
- リビング階段の扉
- 室内の物干しワイヤー
設備①和室の段差
1階の和室に段差をつけるべきでした。
和室に段差をつけるメリットは以下の3つがあるからです。
- 引き出しをつけて収納力アップ
- 水ぶき式のルンバが和室に入るのを防ぐことができる
- 一段上がるので特別な場所感がある
和室は6畳あるのですが、段差がなく正方形の畳が12枚の仕様です。
ほとんどの家庭で和室は1階で子供が遊ぶ場所になりやすいと思います。
さらに急な来客があった場合も収納があると、とりあえず片付けることができるので段差をつければよかったと後悔しています。
設備②リビング階段の扉
リビング階段に扉は絶対必要です。
リビング階段に扉がないと以下のようなデメリットがあるからです。
- 音が2階までよく響く
- 冷暖房の効きが悪くなる
- ネコが2階の寝室まで起こしに来る
私は朝が早い仕事なので3時に起きるんですが、音が2階まで響くので物音で家族を起こさないようにけっこう気を使います。
階段のほうに空気が逃げて暖房や冷房も効きにくくなるので、その分無駄な電気代もかかってしまいます。
以上の理由からリビング階段にする場合は全館空調にするか、必ず扉を設置することをおすすめします。
設備③室内の物干しワイヤー
室内の物干しワイヤーはつけるべきでした。
私は布団を定期的に干したいタイプなんですが、花粉症の私にとって花粉の飛ぶ3月、4月は布団を干すのは自殺行為だからです。
暖かい時期になると布団を天日干ししたいのですが、くしゃみが止まらなくなるのであきらめました。
代わりに今はドラム式洗濯機で乾燥まですませています。
室内の物干しワイヤーがあったら布団以外も干せて便利だったでしょう。
ローコスト住宅で失敗や後悔しない方法
私がローコスト住宅を建ててからわかった失敗や後悔しない方法は以下の3つです。
- いろんなハウスメーカーを比較する
- 本体の値段だけでなくトータルの値段を確認する
- 住宅性能やデザインなどゆずれないポイントはこだわる
いろんなハウスメーカーを比較する
ローコスト住宅で失敗や後悔を避けるためには、様々なハウスメーカーを比較検討することが非常に重要です。
まず、各ハウスメーカーが提供するプラン、間取りの種類や面積、標準装備の内容、オプションの種類と費用などを見てみましょう。
価格と品質のバランスを比較して、自分の予算とニーズに最も適したメーカーを選びます。
次に、ハウスメーカーの評判や評価を調査します。
口コミ情報やオンラインレビュー、建築業界の専門家の意見などを参考にしましょう。
また、可能であれば、既存の顧客に対するアフターサービスや保証の内容も確認します。
最後に、ハウスメーカーの展示場や実際の建築物を見学することも有用です。
これにより、実際の品質やデザイン、機能性を直接確認できます。
また、メーカーのスタッフと直接話をすることで、対応の良さやプロフェッショナリズムを判断できます。
ローコスト住宅を選ぶ際には、単に価格だけで決めるのではなく、品質やサービス、信頼性などを総合的に評価すると後悔のない住宅が建てられます。
ハウスメーカーの比較検討には、無料の資料請求サービスを利用するといいでしょう。
希望の土地や、価格を入力するだけであなたに合ったハウスメーカーを提案してくれます。
私も利用した資料一括請求サービスは、以下の記事でくわしく解説しているのでぜひ参考にしてください。
>>後悔しないために!ローコスト住宅の資料一括請求サービスランキング
本体の値段だけでなくトータルの値段を確認する
ローコスト住宅を選ぶ際は、本体の値段だけでなく、トータルの値段を確認しましょう。
本体価格は、建物自体の価格を指すもので、構造材や内装、設備などが含まれます。
しかし、住宅を手に入れるための全ての費用ではありません。
例えば、敷地の購入費用、設計費用、建築許可申請費用、外構工事費用(庭や駐車場の造成)など、それ以外にも様々な費用が発生します。
さらに、住み始めてからも、ランニングコスト(光熱費など)やメンテナンス費用、固定資産税や住宅ローンの利息など、様々な経費が発生します。
したがって、ローコスト住宅を選ぶ際には、本体価格だけでなく、これらの追加費用やランニングコストも考慮に入れたトータルのコストを確認することが大切です。
住宅性能やデザインなどゆずれないポイントはこだわる
住宅を選ぶ際には、価格だけでなく、自分自身の価値観やライフスタイルなど、「譲れないポイント」を設定することが重要です。
例えば、エネルギー効率や断熱性などの住宅性能を重視する人は、ランニングコストを抑えるため、また快適な室温を保つために、高性能な住宅設備や良好な断熱材を選びたいと思うでしょう。
一方、家族構成やライフスタイルに合った間取りや、自分の感性を満足させるデザインにこだわる人もいます。
これらはすべて、住宅の快適性や満足度、そして長期的な住みやすさに大きく影響します。
そのためローコスト住宅を選ぶ際は、価格だけでなく、自分が譲れないポイントをしっかりと持つことが大切です。
そうすることで、初期費用と長期的な満足度のバランスを保つことができます。
以上3つのポイントを抑えて家づくりを始めると、後悔しない理想のローコスト住宅に近づくでしょう。
ローコスト住宅の後悔に関するよくある質問
ローコスト住宅の後悔に関する以下3つのよくある質問にお答えします。
- ローコスト住宅は寒いですか?
- ローコスト住宅は何年もちますか(寿命)?
- ローコスト住宅の耐震性はどうですか?
ローコスト住宅は寒いですか?
私の場合はローコスト住宅でも寒くありません。
断熱材をしっかりいれ、窓も樹脂サッシやトリプルガラスを採用しているからです。
ローコスト住宅でも対策をしっかりすれば快適に生活できます。
ローコスト住宅は何年もちますか(寿命)?
絶対何年持つかはお答えできませんが、一般的にローコスト住宅は約30年は問題なくもつと言われています。
しっかりメンテナンスをしておけば、さらに寿命を伸ばすことも可能でしょう。
ローコスト住宅の耐震性はどうですか?
ローコスト住宅でも耐震等級3を達成しており、標準になっているハウスメーカーも増えています。
心配なら制震ダンパーなどで強度を上げることをおすすめします。
ローコスト住宅の耐震性や、どれくらいで家が壊れるのかの基準は以下の記事でくわしく解説しているのでぜひ参考にしてください。
まとめ:ローコスト住宅は後悔しないように建てられる
ローコスト住宅は大手ハウスメーカーに比べて安価で購入できるので、コスパもよく非常に魅力的な住宅です。
しかし、安さだけを求めると必ず後悔するので、こだわるところはしっかりこだわりましょう。
そうすれば理想のマイホームが最高のコスパで手に入るはずです。
以下の記事ではローコスト住宅に5年住んでみてわかったメリットデメリットを解説しているのでぜひ参考にしてください。