ローコスト住宅の費用はなぜ安いの?
人件費ケチって手抜き工事してる?
大きい地震がきたらやばそう・・
今回はあなたのこんな疑問を解決します。
- 関係者が語らないローコスト住宅が安い本当の理由
- ローコスト住宅のに使われている建築材料や耐震性の真実
- ローコスト住宅だとぶっちゃけ見下されるのか?
- ローコスト住宅をさらに安く建てる裏技
ローコスト住宅は1000万円台の費用で建てられるので、若い世代や私のように年収の低い人にとって非常に魅力的ですよね。
しかしネットで悪い口コミを見て、安かろう悪かろうと思っているんじゃないでしょうか?
ですが結論、安心して建築をお願いできます。
私は2017年にローコスト住宅を建てて5年住んでいます。実際の経験をもとに解説します。
ローコスト住宅とは費用対効果(コスパ)が良い家のこと
ローコスト住宅とは費用対効果(コスパ)の良い家のことです。
ローコスト住宅の定義はないのですが、世間的にローコスト住宅と呼ばれるのは以下の2つに当てはまる家です。
- 一般的な注文住宅より安価な家
- 坪単価30万円~60万円程度
この坪単価ってややこしいんだよね。
実は坪単価が安いメーカーのほうが坪単価が高いメーカーより、総費用が高くなる場合があるんです。
坪単価についてくわしくは以下の記事で解説しているのでぜひ参考にしてください。
>>ローコスト住宅は坪単価で決めると後悔する!実際の費用が変わってくる坪単価をわかりやすく説明
ローコスト住宅の建築費用が安い5つの理由
ローコスト住宅は4つの費用と利益率を下げることによって、低コストを実現しています。
- 材料費
- 人件費
- 広告費
- 設備・仕様費
さらにローコストハウスメーカーは利益率を下げ、受注件数を増やす『薄利多売方式』で運営しています。
だから費用対効果がバツグンの家が建てられるんです。
理由①大量注文で材料費を安く仕入れている
木材や設備を限定して大量発注しているので、その分安く仕入れることができます。
なぜ大量発注できるかというと、ローコスト住宅はある程度規格が決まっているので必要な材料がわかっているからです。
決して粗悪品を仕入れて使っているわけではありません。
ただし、大手ハウスメーカーよりはグレードの低い素材が標準となっています。
理由②施工の合理化で無駄な人件費を削減している
大量に仕入れた木材はプレカット工場に発注依頼しているので、現場の大工仕事が省略化されています。
施工法も合理化されているのでその分工事期間が短くなり、大工の人数も減らすことができるのです。
一般的なハウスメーカーでは下請けに委託したり他業者をはさむことで、中間マージンが発生します。
しかし、ローコスト住宅では一連の流れを自社で一括管理することでコスト削減が可能。
森林業者やプレカット工場と直接関わることで、業務の効率化とコスト削減を実現しています。
代表的な例ではタマホームが取り入れた、新流通システムの『タマストラクチャー』がありますね。
営業マンや大工の給料を減らしてるわけじゃないんだね。
理由③無駄な広告費を削減して建築費に回している
ローコスト住宅は大手ハウスメーカーのように、全国放送のCMに極力広告費を使っていません。
CMも地域放送限定することが多いです。
私の地域では黒澤明さんを起用したオウミ住宅のCMが20年以上流れています。
全国放送には多額の費用が必要ですので、その分建築費に上乗せされています。
住宅展示場もお金がかかるので、自社の土地に事務所兼モデルハウスとしているところも多いです。
こういった余計な広告費を無くすことで安くできるわけですね。
理由④設備・仕様を大量発注して安く仕入れている
標準仕様を低グレードを採用し、大量発注することで設備費が抑えられます。
間取りの工夫で無駄なドアを減らしたり、照明やコンセントも極力減らしています。
何もオプションを付けなければ無駄が少ないシンプルな作りになりますが、キッチンやお風呂にこだわりたいという人はグレードアップも可能です。
逆にコストダウンする場合は営業担当の人と要相談ですね。
ただし、あれもこれもグレードアップするとローコスト住宅のメリットが生かせないので注意しましょう。
理由⑤薄利多売方式を採用して利益率を20%にしている
ローコスト住宅のメーカーは、基本的に薄利多売方式で運営しています。
ローコストハウスメーカーの利益率・・約20%
大手ハウスメーカーの利益率・・約40%
利益率が2倍も違うのは、大手ハウスメーカーとローコスト住宅では狙う客層が違うからです。
大手ハウスメーカーはお金に余裕のある層を狙います。
逆にローコスト住宅は平均年収以下の層を狙っています。
年収600万以上の人より、
平均年収以下人のほうが多いので薄利多売方式でも大丈夫なんです。
ローコスト住宅の耐震性は大丈夫?耐震等級3は可能?
ローコスト住宅の耐震性は一般的な注文住宅と変わりありません。
家を建てる際、建築基準法の基準を満たしていなければ建築法違反になるからです。
- 建築確認
- 中間検査
- 完了検査
ローコスト住宅も安全性を必ず検査確認しなければいけないのです。
ただし、標準仕様が耐震等級2のハウスメーカーもあります。
さらに耐震性を強くしたい場合は、制震ダンパーをつける等のオプションが必要となる場合が多いので注意が必要です。
ローコスト住宅の耐震性についてくわしくは、以下の記事で解説しているのでぜひ確認してみてください。
>>ローコスト住宅でも耐震等級3は建てられる?耐震性は地震保険の費用にも関係する
オウミ住宅の耐震等級は2~3と予想
先ほど紹介したオウミ住宅の耐震等級はおそらく2~3だと推測します。
一応等級3にもできるけど、標準仕様が3ではないのだと思います。
なぜなら耐震等級が標準で等級3なら、タマホームのように公式HPにはっきり載せるはずだからです。
他のハウスメーカーでも同様に考えられますね。
オウミ住宅の公式HPでわかる耐震性
- 構造用集成材
- 耐震金物
- 二重壁工法
【意外と知らない】ローコスト住宅のデメリット
ローコスト住宅のデメリットはおもに2つ。
デメリット①ある程度規格が決まっているので自由度が低い
ローコスト住宅は間取りや設備がある程度の規格が決まっています。
こだわりが強すぎる注文住宅は難しいので、理想が高すぎる人はローコスト住宅には向いていません。
逆に言うと一から決める必要がないので優柔不断な人には合うかもしれません。
デメリット②大手ハウスメーカーより材量の品質が低い
ローコスト住宅は大手ハウスメーカーより、断熱性や耐久性など品質が劣ります。
しかし快適に暮らせる品質は確保されているので、メンテナンスさえしっかりやれば問題ありません。
お風呂、キッチン、トイレなどのグレードは低く設定されていますが、重要なところはグレードアップ可能です。
建てたからわかるローコスト住宅のメリット
ローコスト住宅のメリットはおもに2つ。
メリット①大手ハウスメーカーよりも工期が短いので早く住める
大手ハウスメーカーだと1軒建てるのに打ち合わせ開始して、基礎~完成まで1年ほどかかります。
対してローコスト住宅だと早ければ半年ほどで建つんです。
メリット②1000万円台の費用で建てられて家計に優しい
資金に余裕がなくても注文住宅が建てられるので、住宅ローン地獄にもなりません。
これぞローコスト住宅最大のメリットですね。
ローコスト住宅は本当に1000万円台で建てられる?
実際に1000万円台で建てられた家の実例を2つご紹介します。
おっしゃれー!
2件とも1000万円代で建てられていますが、モデルハウスみたいじゃないですか?
他にもネットで見てみると、
1000万円代でオシャレな家はたくさんあります。
標準仕様でいいところは価格は抑えて、こだわりたいところはお金をかければローコスト住宅でもこんなおしゃれな家が建てられるんですね。
2022年は2階建てから
平屋に建て替えてる人も多いようです。
ローコスト住宅だとぶっちゃけ見下される?
私はローコスト住宅を建てましたが、友人や近所の人から見下されたことはありませんし、ローコスト住宅を建てた人を見下したこともありません。
どの家が大手ハウスメーカーでローコスト住宅なのか、外から見て違いはわからないものですよ。
周りにお金持ちの人やそういったマウントを取りたい人がいればわかりませんが・・
そんなドラマにでてきそうな人本当にいるのかな
人の目はあまり気にせず自分が良いと思った家を作りましょう。
せっかく建てた最高のマイホームなんですから、自分や家族が気に入っていればいいんじゃないでしょうか?
それでもやっぱり恥ずかしいと思う方は、以下の記事を読んでください。
きっと今までの考えが馬鹿らしくなるはずです。
まとめ:ローコスト住宅をさらに安く建てる裏技
- 4つのコストカットと薄利多売方式だから安い
- 手抜き工事や極端に悪い素材を使っているわけではない
- 耐震性や性能は十分高い
実は費用の安いローコスト住宅をさらに安くできる方法があります。
それは複数社に相見積もりをとって比較検討することです。
私の場合、同じ仕様の家がなんと300万円安く買えました。
比較検討するにはまず資料請求する必要があります。
でも一社ずつするのってめちゃくちゃめんどくさいんですよね・・
そんなめんどうな資料請求をまとめてできるのが『資料一括請求サービス』です。
以下の記事でわたしも利用した、ローコスト住宅の資料請求サービスをまとめているのでぜひ参考にしてください。
>>300万円安くなった!無料の資料一括請求サービスランキング