ZEHって最近よく聞くけど、ローコスト住宅もやるべきなの?
費用がかかる分補助金も出るって聞くしどうしたらいいのかな?
今回はこんな悩みを解決します。
費用が安いからローコスト住宅にしたのに、
ZEHにしたら追加費用で高くなるし迷いますよね。
この記事ではそんなZEHについてわかりやすく徹底解説します。
- そもそもZEHとはなんなのか
- ローコスト住宅もZEHにするべきか
- ZEHのメリット・デメリット
- ZEH対応しているハウスメーカーの探し方
ZEHをわかりやすくいうと
- 消費エネルギーと、生成エネルギーがプラマイ0になる住宅のこと
- ZEH:Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略語。
本当なら【NZEH】ですが、
それだと発音が『ぜっち』ではなく『んぜっち』になるので【N】は外されました。
実はZEHを2020年に義務化する予定あったのをご存じでしょうか?
しかし、現段階では現実的ではないと判断されて見送りになりました。
ZEHが注目されている理由はカーボンニュートラル
なぜ最近になってZEHをやたら注目されるようになったのか?
それは世界の温暖化やエネルギー問題が深刻になってきたからです。
世界中でCO2削減、脱炭素社会をめざす動きになっていますよね。
カーボンニュートラルってやつだね。
カーボンニュートラルの取り組みが日本は非常に遅れています。
日本の自然エネルギーによるエネルギー自給率は、主要国35か国中34位とほぼビリです。
そんななか、国連のサミットで小泉進次郎さんが
環境問題にはセクシーに取り組みます!!
なんて発言したもんだから世界中から『日本やる気あんの?』と思われてしまいました・・
それでも日本は少しでも環境問題を改善するため、ZEHを推進しようとしています。
カーボンニュートラルには火力発電をなくすことが重要
わたしたちは普段家で電気を使ったり、車にのったりしますよね。
電気やガソリンは石炭や石油などの一次エネルギーからできているので、わたしたちは普段から大量に一次エネルギーを消費しています。
一次エネルギーはおもに、原子力発電や火力発電で作られていますが、温暖化対策のため火力発電を減らすことが大事になってきます。
日本は火力発電への依存度が85%以上になっており、このままじゃやばいです。
そこで日本政府が2020年に世界に向けて宣言。
2050年までにカーボンニュートラルを実現する!
その実現に向けて、各〇○省が合同で取り組んでいるのが【ZEH】です。
日本の現状
- 日本はエネルギー自給率が低く、輸入に頼っている
- 災害のたびにエネルギーの国内生産が間に合わなくなる
- 結果、石油価格が不安定になる
こうならないために、政府が補助金を出すからZEH住宅を建ててエネルギーを自給して欲しいんです。
ZEH住宅にする3つの条件
ZEH基準を満たすには3つの条件をクリアしている必要があります。
- エネルギー量20~25%削減
- 断熱性能 Ua値が0.4~0.6以下
- 創エネルギー量 80%以上発電
これで理論上は、実質エネルギー消費量の100%を自給できます。
クリアするための条件をくわしく見ていきましょう。
条件①省エネ設備を導入している
おもな省エネ設備がこちら。
- LED照明
- 高効率の給湯器(エコジョーズ、エコキュート等)
- 小電力の冷暖房
- 換気システムの導入
条件②断熱性能が高い
家全体の断熱性能を上げる必要があります。
- 高断熱の窓(ペアガラス以上の樹脂サッシ)
- 高断熱材の仕様
- 一定基準の断熱をクリア
③創エネ設備を導入している
創エネ設備とは、太陽光発電システムのこと。
ここで少しハードルが高くなりますが、年々太陽光発電システムの費用は安くなっています。
ZEHは6種類
ZEHは6種類あります。
種類 | 性能 | 補助金額 |
---|---|---|
ZEH(ゼッチ) | 普通のZEH | 70万円 |
Nearly ZEH(ニアリーゼッチ) | 寒冷地向けのZEH | 70万円 |
ZEH Oriented(ゼッチオリエンテッド) | 狭小地向けのZEH | 70万円 |
ZEH+(ゼッチプラス) | ZEH上位版 | 115万円 |
Nearly ZEH+(ニアリーゼッチプラス) | 寒冷地向けのZEH上位版 | 115万円 |
ZEH+R(ゼッチプラスアール) | ZEH上位版+防災 | 125万円 |
アニメのシリーズみたいだね。
それぞれ補助金が変わるんですが、
ZEH+系は太陽光+蓄電池が必要になる分もらえる補助金が高くもらえます。
ZEHにする3つのデメリット
- 初期費用がかかる
- 創造エネルギー量が天候に左右されやすい
- 屋根の形が制限される
デメリット①初期費用がかかる
太陽光発電の導入や、窓、断熱材をグレードアップさせる必要があります。
ローコスト住宅の場合、標準で高グレードなことは少ないので高断熱にするための初期費用がかかります。
このあたりはハウスメーカーによって標準が変わります。
太陽光発電は安いと60万円から設置できるので、補助金の分でまかなえる場合がありますね。
デメリット②創造エネルギー量が天候に左右されやすい
太陽光発電は、太陽光エネルギーによって電力を作ります。
曇りや雨などの天候の悪い日、冬場は発電量が減少するため、安定した電力を得られない可能性があります。
余った電力は電力会社に売ることができますが、売電価格は年々減少傾向にあるので以前のように大きな収益は発生しないでしょう。
デメリット③屋根の形が制限される
太陽光発電は屋根に設置するため、屋根の形が制限されます。
といっても、一般的な形状なら問題はありません。
スカイバルコニーや屋上庭園は難しくなります。
ZEHにする5つのメリット
- 夏涼しく、冬暖かい
- 省エネで光熱費が抑えられる
- 補助金がもらえる
- 災害対策になる
- 資産価値が高まる
メリット①夏涼しく、冬暖かい
ZEH基準の高断熱、高気密にすることで、外気の影響を受けにくくなります。
結果、夏は涼しく冬は暖かい家になるのでヒートショックの予防にも効果的です。
メリット②省エネで光熱費が抑えられる
- 省エネタイプのエアコン
- 省エネタイプの高効率な給湯器
- 消費電力の少ないLED照明
これらの省エネ設備の導入で光熱費が大幅に削減できます。
メリット③補助金がもらえる
ZEHを建てると補助金がもらえます。
ZEHにはZEH+など、
種類によってもらえる補助金が変わります。
補助金の注意点
- 登録されたZEHビルダー(ハウスメーカーや工務店など)ZEHプランナー(建築事務所など)を利用してZEHを建てないと、補助金の対象にはならない。
- 先着式で、期間内でも建てるのが遅いともらえないことがある。
- 業者が代行してくれるが、自分でも確認する
補助金申請はめんどくさいらしく、期間が終わったと嘘をついてやってくれない業者もあるんだとか・・
メリット④災害対策になる
災害で停電が起こった場合、自家発電できるのである程度いつもの生活が可能です。
蓄電池をつけておくとさらに安心感が高まります。
メリット⑤資産価値が高まる
住宅を売るとなった時に、相場より高く売れます。
これから建てる新築はZEH基準と太陽光システムを標準にしようなんて声もあるくらいです。
あくまで予想ですが、数十年後はZEH基準でないと価値が下がるんじゃないかと思っています。
ZEH基準で建てられるローコスト住宅
ここまで見て、ZEHがどんなものかある程度分かってもらえたと思います。
今から建てるならZEHにしたいと思った方も多いんじゃないでしょうか?
ローコスト住宅でも費用をあまりかけずにZEHにできますよ。
- タマホーム
- ヤマト住建
- レオハウス
3社を例に出しましたが、
他にも多くのハウスメーカーや工務店がZEH対応しています。
とはいえ、ZEH対応しているか1社ずつ調べるのは大変ですよね?
ぶっちゃけめんどくさい。
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