ローコスト住宅は長期優良住宅にするべき?3つのメリットとデメリットを解説

悩むママ

税制優遇があるなら長期優良住宅にするべき?
ローコスト住宅には必要ないかな?

今回はこんな悩みを解決します。

結論から言うと、
ローコスト住宅は長期優良住宅にしないほうがいいです。

長期優良住宅にしないほうがいい理由をご説明するために、
まずは長期優良住宅の仕組みやデメリットから順番に解説します。

この記事でわかること
  • ローコスト住宅は長期優良住宅にしないほうがいい理由
  • 長期優良住宅のメリット・デメリット
  • 長期優良住宅の認定条件
目次

長期優良住宅とは

長期優良住宅とは、長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた優良な住宅のことです。

きむら

ひとことで言うと、『長く住める良い家』です。

長期優良住宅の認定条件

長期優良住宅の認定条件
出典:国土交通省長期優良住宅のページ

長期優良住宅の認定条件は6つあり、全てクリアする必要があります。

認定条件①:耐震性

大規模な地震が発生した場合でも、建物の変形具合を一定以下に抑える措置が取られているかが条件になります。

以下のどちらかをクリアしていればオッケー。

  • 耐震等級2以上
  • 免震構造

認定条件②:劣化対策

100年以上住めるような家かどうかです。

以下の3つの条件をクリアする必要があります。

  • 住宅性能表示制度(劣化対策等級3)
  • 床下空間33cm以上
  • 床下空間、小屋裏空間の点検口設置

認定条件③:維持管理

家に影響を与えずに、配管などの設備がメンテナンスができる。

一般的な作りの住宅なら問題ありません。

認定条件④:可変性

可変性というとややこしいですが、
リフォームできるかどうかだと思ってください。

  • ライフスタイルに合わせて間取りが変更できる
  • バリアフリー化に対応している

認定条件⑤:省エネルギー性

断熱等性能等級4の基準をクリアしている。

ちなみに断熱性能等級4は、
ローコスト住宅でも標準仕様でクリアできるので楽勝です。

認定条件⑥:住戸面積

人が生活するのに快適な広さがあること。

一戸建て住宅の場合は延べ床面積75㎡以上で、少なくともひとつの階の階段部分を除いた面積が40㎡以上あること。

極狭住宅でなければ問題ありません。

ローコスト住宅が長期優良住宅にする3つのデメリット

デメリット①:建築費用が高くなる

長期優良住宅の基準にあわせようと思うと、建築費用が高くなります。

ローコスト住宅の場合、標準仕様からグレードアップさせなければいけない箇所が多くなるからです。

きむら

ローコスト住宅のメリットが生かせなくなりますね。

デメリット②:申請手数料の費用がかかる

長期優良住宅の認定を受けるには審査が必要です。

ハウスメーカーに申請を代行してもらうと、20~30万円ほど手数料がかかるんです

家ねこ

自分でできないの?

そう思うかもしれませんが、
個人がやるには難しすぎます。

素直に業者におまかせしましょう。

デメリット③:メンテナンスしないと認定をはく奪される

認定を受けても、定期的なメンテナンスをしていないと認定がはく奪されることがあります。

10年ごとの定期点検義務を怠っていないかランダムで調査が入るので、調査に協力する必要もでてきます。

グッキー

手持ちがなくて外壁工事を先延ばしにしていただけなのに・・

というのもアウトの可能性があるので注意しましょう。

ローコスト住宅が長期優良住宅にする3つのメリット

メリット①:5つの減税措置が受けられる

  • 控除対象の借り入れ額が3000万円から5000万円に上限が上がる
  • 新築を購入した際の不動産所得税が減税される
  • 登録免許税の減税
  • 固定資産税の減額期間が2年間延長
  • 住宅資金贈与の非課税額が増える

メリット②:フラット35の金利が0.25%低くなる

長期優良住宅ではフラット35より金利の安いフラット35Sが利用でき、金利が0.25%低くなります。

金利がフラット50という50年間借りられるローンも選べます。

メリット③:地震保険料を割引してもらえる

長期優良住宅にするには一定の耐震基準を満たしている必要があり、耐震性によって割引率が変わります。

  • 耐震等級2・・30%割引
  • 耐震等級3・・50%割引
  • 免震建築物・・50%割引

ローコスト住宅は長期優良住宅にしないほうがいい理由

さまざまな税制優遇や金利面でのメリットがあり、長期優良住宅にしたほうがいいように見えますよね?

しかし長期優良住宅にしたほうがいいのは、
お金に余裕があり大手ハウスメーカーでオプションゴリゴリにつけるようなひとです。

私のように平均年収以下でローコスト住宅を建てる場合、費用対効果(コスパ)がよくありません。

なぜなら住宅ローンの控除は、
その年に収めた所得税と住民税から控除されるからです。

きむら

年収350万だけどローン控除で最大控除額返して

最大控除額もらえるほど税金納めてねーだろ

住宅ローンの最大控除を受けられるのは、
年収700万円以上かつ、借入4500万円以上でようやく受けられるかな?ってレベルなんです。

また、定期点検などメンテナンスをしっかり行う必要もあります。

点検を怠って最悪認定取り消しとなったら、
それまでもらった補助金を返さないといけません。

そもそもローコスト住宅を建てる最大の理由って、注文住宅を安く建てたいからですよね?

なのに無駄とまではいいませんが、
余計な費用をかける必要はないと思います。

以上の理由で、ローコスト住宅は長期優良住宅にする必要はありません。

ローコスト住宅を300万円安く建てる方法

ローコスト住宅を300万円安く建てる方法は、複数社から相見積もりを取ることです。

家ねこ

ローコスト住宅ならどこも大差ないんじゃ?

と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

私は相見積もりを取ることで、
全く同じ仕様の家を300万円安く建てられました

きむら

これって私が特別なパターンではなく、
注文住宅ではよくあることなんです。

相見積もりを取るには、
複数のハウスメーカーから資料請求する必要があります。

でも資料請求って個別にすると、
めちゃくちゃめんどくさいんですよね・・

そんな面倒な資料請求を一括でやってくれるのが資料一括請求サービス

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