ローコスト住宅と賃貸は結局どっちがいいのかな?
費用についてもくわしく知りたい。
今回はこんな悩みを解決します。
持ち家と賃貸どっちがいいのか論争は昔からされていますよね。
この記事ではローコスト住宅と賃貸ならどっちがいいのか?
についてくわしく解説します。
- ローコスト住宅と賃貸どちらがいいのか
- 費用だけで決めてはいけない理由
- ローコスト住宅を安く建てる方法
ローコスト住宅と賃貸どっちがいいの?
結論から言うと、
東京や大阪など都会の中心地なら賃貸、地方ならローコスト住宅のほうがいいです。
都会はローコスト住宅を購入した場合と、賃貸の価格差が大きすぎるからです。
都会でローコスト住宅を購入したとしても、
狭小住宅になったり住宅の質が悪すぎるなど、
一戸建てのメリットがあまり生かせないことがあります。
地方ならローコスト住宅と賃貸の価格差が小さく、
今払っている家賃と月々のローン支払い額があまり変わりません。
ローコスト住宅なら月々7~8万円ほど
賃貸の方が費用が安いというのは半分間違っている
賃貸派の意見として、
『賃貸の方が生涯費用が安い』というのは半分正解で半分間違っています。
まずはそれぞれの費用を計算してみましょう。
賃貸の生涯費用
- 30歳から80歳までの50年間
- 3~4人家族で家賃7万円
- 引っ越しを10年に1度(一回10万円)
1年:7万円×12カ月=84万円
80歳まで:84万円×50年=4200万円
引っ越し:10万円×5回=50万円
合計:4250万円
ローコスト住宅の生涯費用
- 30歳から80歳までの50年間
- 土地込みで3500万円(地方なら十分な家が建てられる価格)
- 固定金利のフラット35で金利1.25%
- 10年に一度外壁などのメンテナンスを行う
- 固定資産税は平均10万円
35年ローン:利息を含めた総返済額は約4300万円
メンテナンス費:100万×5回=500万円
固定資産税:10万円×50年=500万円
合計:5300万円
ざっくりした計算ですが、
単純に数字だけ見たら賃貸の家賃を払い続けた方が約1000万円安いです。
しかし、それは家を借り続けられたらの話です。
賃貸だと将来住むところがなくなる可能性がある
賃貸は将来的に住むところがなくなる可能性があります。
なぜなら高齢だと部屋が貸してもらえない事があるからです。
たとえば、あなたが大家さんだとして同じタイミングで2人から申し込みがあったとします。
どちらの人に部屋を貸したいですか?
- 30代で経済的に安定していて支払い能力に問題なし
- 80代で年金生活で支払い能力に問題なし
30代の人に貸そうと思いましたよね?
30代の人を選んだ理由はリスクを取りたくないからでしょう。
もし貸した家で亡くなられたら事故物件になってしまいますし、清掃費用も負担しなくてはなりません。
高齢者の孤独死が最近ニュースで取り上げられて問題になっていますが、これって昔からあったことなんですよね。
親と1~2か月連絡が取れないから様子を見て欲しい
といわれて見に行ったら、
1カ月以上前に亡くなっていた・・
なんてことニュースで見たことありますよね?
そんな事情もあり65歳を過ぎたあたりから、
徐々に家を借りにくくなっていくんです。
家を借りるということは、反対に家を貸す人がいますからね。
だから家が借りられることを当たり前と考えているのは危険なんです。
以上の理由で『賃貸の方が生涯費用が安い』というのは半分正解で半分間違っています。
ローコスト住宅は賃貸より高性能
日本の住宅業界は日々進化しており、
夏涼しく、冬暖かい家を作れるようになっています。
ローコスト住宅でも同様にZEH基準をクリアした家を建てることが可能で、高性能な家だと住み心地が抜群にいいんです。
住み心地がいいということは健康リスクを抑えることができ、健康寿命をのばすことができるんです。
医療機関からも『室温を2度上げると健康寿命が4歳のびる』といわれているように、家のなかの温度と健康は深い関係があります。
WHOも『冬の室温は最低18度以上にすると良い!』と発言しています。
ローコスト住宅だと環境の変化に対応できる
ローコスト住宅だと生活環境の変化に対応できます。
無理なローン返済額を組む必要がないからです。
賃貸派のこんな意見がありますよね。
持ち家を買うと気軽に引っ越しできず、新しいことに挑戦できない
確かにその通りです。
ですがそれは見栄を張って大手ハウスメーカーで身の丈に合わない借入額にした場合です。
ローコスト住宅なら家賃と変わらない費用なので、いろんな選択肢が選べます。
- 自分で住み続ける
- 賃貸に出す
- 別荘にする
- 売却する
そもそも結婚して世帯を持ってから起業したり、ひんぱんに転職するでしょうか?
もちろん少なからずそういう人はいますが、
大きな理由がない限りしかなり少数派のはずです。
地方の若い世帯は安定志向の人が多い
今の地方の若い世帯は安定志向の人が多く、公務員が人気です。
会社の経済事情やコロナの影響によって給料が変わらないからです。
私の知り合いでも銀行マンや不動産営業から、公務員に転職した人が何人かいます。
しかし、メディアや動画などで賃貸派のこんな意見を見たことがありませんか?
持ち家だと起業したり新しいことに挑戦しづらい。
転職でステップアップしずらい。
これってぶっちゃけ一部の意識の高い人だけの話なんですよね。
日本政策金融公庫総合研究所が全国の18歳~69歳の男女6万人以上に調査した結果、
企業に関心がある割合は14.3%で実際に企業した人は1.5%しかいません
この結果からわかるように、
起業したり何回も転職したいひとは極少数です。
地方ならそこそこの給料で安定して暮らしたいってひとのほうが多いんですよ。
公務員が人気な理由がそうですよね。
持ち家は騒音トラブルや周りへの精神的ストレスが少ない
賃貸で一番気をつかうのが周りへの音ではないでしょうか?
ローコスト住宅だと集合住宅のような騒音トラブルの可能性が少なく、変な気遣いがいりません。
これが持ち家最大のメリットでしょう。
先ほどローコスト住宅でも高性能な家が建てられるとお話ししましたね。
高性能な家で断熱性や気密性が高いと、防音性も高くなるんです。
冬場なんかはどの家も窓を閉めていますから、めちゃくちゃ静かです。
子供の夜泣きも全く気をつかう必要ありません。
うちの古い実家だと家の外まで母の笑い声がよく響いていたものです・・(笑)
私がローコスト住宅に住んで一番びっくりしたのは、家の中にいると雨が降っているかわからないことです。
普通雨が降ってきたら家の中にいても、音でわかりますよね?
でも防音性がよくて全く音がしないので、家の外に出てから雨が降っていることに気づくんです。
賃貸で音に気を使い続けるのって相当ストレスだと思うんですよね。
一戸建てで防音性が高いと子どもが騒いでも、夜中にお風呂に入ってもだれから苦情を言われません。
精神的ストレスをなくせるのは健康的にも非常にいいでしょう。
まとめ
ここまで見て地方に住むならローコスト住宅のほうがいいとわかってもらえたと思います。
でもローコスト住宅は安くて不安って方もいらっしゃるでしょう。
そんな方向けにローコスト住宅が1000万円台の費用で建てられる本当の理由をご説明します。