ローコスト住宅を建てるときにこだわりたいところの一つがお風呂ですよね。
- 窓をつけて解放感が欲しい
- 黒系で統一してかっこよくしたい
- 広めのお風呂場がいい
など人それぞれこだわりがあると思います。
この記事ではローコスト住宅のお風呂選びで大事な5つのポイントと費用、窓や浴室乾燥機の必要性をを解説します。
①:お風呂に窓は必要?

お風呂に窓を必要かどうかはメリットとデメリットを考えて決めましょう。
窓を付けるメリット
窓があると、明るいですし、解放感があっていいですよね。
夏場なんかは窓を少し開けておくと、新鮮な空気が入ってきて気持ちいいです。
掃除のときにカビキラーなどのきつめの洗剤を使うときも、換気がしやすくにおいがましになります。
窓を付けるデメリット
窓がある分掃除する箇所が増えますね。
これはまぁ、他の場所を掃除するついでにやればそこまで苦にはなりません。
あとは防犯性でしょうか。
お風呂の窓をめちゃくちゃ大きくする人はいないと思いますが、人が通れない大きさのすりガラスにしておくのは当然ですね。

②:お風呂の大きさ
浴室の大きさと浴槽の大きさを決めましょう。
浴室
浴室の大きさは一般的な大きさは1坪(2畳分)ですが、少し余裕をもった1.25がいいですよ。
子どもと一緒に入る場合は1坪だと少し狭く感じますが、1.25坪だと余裕があって洗いやすいです。
1坪だと先に湯舟に入っている時に隣で頭を現れると、シャワーの水しぶきががこっちの顔にかかったりするんですよね。
1.25坪になってからはそれもなくなりました。
浴槽
浴槽の大きさは水道代にも関わってくる重要なポイントです。
ホテルのような大きい浴槽にあこがれるかもしれませんが、それをやってもいいのはセレブだけです!
ローコスト住宅なら節水タイプの標準サイズにしておきましょう。

節水以外にもメリットがありまして、段差があるから小さい子供でも自分で浴槽に入れるんです。
3さいくらいまではまだ小さいので親が持ち上げて浴槽に一緒に入ると思うんですが、体重が10キロ近くなるとかなり重い!!
浴槽と洗い場にまたがって持ち上げるときに、気合を入れないといけません。
女性ならなおさら重く感じるでしょう。
段差があると、ある程度の大きさのこどもなら自分で入ってこれるんです。
これは地味ですが、節水タイプにしてよかったポイントですね。
③:浴槽の保温性能を上げる
魔法瓶構造の浴槽にして保温性能を上げることを検討してみましょう。
初期コストはかかりますが、お湯が冷めにくく、お風呂に入る時間がばらばらでも温度を保ってくれます。
TOTOの場合、5時間たっても2.5℃の温度低下に抑えてくれるそう。

お母さんと小さい子供が6時にお風呂に入って、お父さんが11時に入ったとしてもまだあったかいなんてすごいですよね。
④:お風呂掃除の手間を考える

お風呂はモデルルームのようにおしゃれでスタイリッシュにしたい気持ちはよ~くわかります!!
でもお風呂って毎日入って、毎日掃除するんですよ?
掃除が楽で、汚れが目立ちにくい方がいいと思いませんか?
特に黒で統一したいと思っている人は要注意です。
黒はかっこいいんですが、水垢や汚れが目立ちやすいです。
せっかく黒でかっこよくても、見た目が汚いお風呂だと気分が下がりますよね。
基本は白で、鏡がついてる壁の部分だけ色を変えても十分おしゃれになりますよ。
⑤:お風呂に浴室暖房乾燥機は必要?
マンションではついていることが標準になってきた浴室暖房乾燥機ですが、ローコスト住宅には必要なのか?
これはあったらあったで使うけど、なくてもいいかなと思います。
浴室暖房乾燥機のメリット
ヒートショックの予防になる
入浴前に浴室を暖めておくことで、ヒートショックの予防にもなります。
ヒートショックが原因で年間1万9千人が亡くなっています。
これは交通事故死亡者が約4000人なのに対し、およそ5倍の人数なんです。
ヒートショックは急激な血圧変動によっておこります。
暖かい部屋から寒い脱衣所や浴室に行くと、急激に血圧が上昇し、入浴することで急激に血圧が下がります。
これにより急激な血圧変動がおこり、ヒートショックで亡くなってしまうのです。
高齢者だけでなく、高血圧の人にもおこりやすいので注意が必要です。
その他のメリット
洗濯物だけでなく、浴室自体を乾燥させることで、カビの発生を抑えることができます。
外干しや、ドラム式洗濯乾燥機に比べて衣類へのダメージが少ない。
浴室暖房乾燥機のデメリット
端っこは完全に乾かない
雨の日や梅雨の時期でも洗濯ものを乾かせるんですが、乾くのに非常に時間がかかる上に端っこの方は半乾きなことがあります。
大量の洗濯物を全て乾かすのは難しいでしょう。
設置費用が掛かる
電気ヒーター式とガスヒートポンプ式があり、電気式は安ければ5万円からでガス式は8万円からあります。
後付けも可能ですが、配管設備工事などかなり大掛かりな工事になるので、つけるなら最初からつけておいた方がいいです。
ドラム式洗濯乾燥機と浴室暖房乾燥機の比較
ドラム式洗濯乾燥機と浴室暖房乾燥機は一回当たりの電気代がかなり違います。
浴室乾燥機・・3~4時間あたり約100円
ドラム式洗濯乾燥機・・3~4時間あたり約30円
1回あたり約70円の差があり、1ヵ月で約2100円も変わってくるんです。
ドラム式洗濯乾燥機はタオルなどはふんわり仕上がり、シャツもある程度しわ伸ばし効果があります。
まとめて入れたらあとは乾燥までやってくれるので、ハンガーで干す手間がはぶけるのが非常に助かりますね。
ただし、衣類が縮みやすいのがデメリットです。
麻のシャツが腕を上げたらお腹が見えるくらいに縮んでました・・
まとめ
ローコスト住宅でも満足のいくお風呂を作ることは十分可能です。
以上の5つのポイントを確認して、必要なものだけ導入することで費用を抑えることができます。